※兵助独白。決して死ネタではありませんが暗いです。
忍術学園を卒業して、ある城のお抱え忍者となった。
はじめは情報収集や敵陣の撹乱が主な仕事であったが、次第に年月を重ねるにつれて暗殺を任されるようになった。
女子供といえども、命じられれば速やかに抹殺する。肉を断つ感触は決して慣れるものではなかったが、心を押し殺し任務を遂行することが忍びとしての宿命なのだと言い聞かせた。
その城には長い間敵対していた城があった。
しかし今年に入って大飢饉が起こり、一時的に休戦の協定を結ぶことになった。
友好の証として人質を差し出さなければならない。
長い艶やかな黒髪が評判だった城主の息子、その影として兵助は敵地へ送られた。
「っう…、やめっ…ッ!!」
城に着いて初めに危険物を所持していないか、身ぐるみを全て剥がれた。
その次に待っていたのは性的暴行。抵抗はできないと知っている輩たちは、いいように自分の肢体を弄んだ。
逃げ出すのは容易かったが、それにより戦争が再び起こることは避けたかった。
今まで多くの他意のない人を殺してきた自分が云う事ではないが、これ以上血を流したくなかった。
きっとこれは報いなのだ。
忍者の定めを言い訳に殺戮を繰り返してきた自分への罰。
毎晩変わっていく男達。一人のときもあれば複数のときもある。
顎が外れるほど咥えさせられ、秘部は度重なる亀裂により鮮血が絶えなかった。
いつ殺されるか分からない生活。
このまま性奴隷のような暮らしを送るなら、いっそひと思いに殺された方が楽なのかもしれない。
忍術学園で共に学んだ者達は今頃どうしているだろうか―
学を活かし、忍びとして暗躍しているだろうか
自分の生態はとても言えるものではなく
このまま朽ちていくしかないけれども
今夜も着物を剥がれながら、ふと思った。
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