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獣○(竹くく)

竹くく(一年生時)




「なんだよはちのやつ…」

昨日も一昨日もここ一週間近く竹谷が構ってくれない。
三月になり暖かくなって生物委員会が忙しいというのだ。
理屈は分かるが、ただでさえクラスが違って一緒にいる時間が少ないというのに、ちょっとは自分の気持ちも汲んで欲しかった。
何より生物と一緒にいるときの竹谷は凄く幸せそうで、自分といるときより楽しいのではないかと思ってしまう。

兵助が小言づきながら中庭を歩いていると、少し前まで何もなかった場所に小屋ができていた。
中には二匹の大型犬が飼育されていて、グルグルと狭い小屋の中を窮屈そうに迂回している。
これも生物委員会の管轄だろうか。
竹谷の愛情が注がれていると思うと、兵助は無性に苛つきが込み上げてくる。

ちょっとした嫉妬心からだった。


(…居なくなったら竹谷困るかな…)

考えるよりも先に手が動いていた。
兵助は小屋の押さえを外して扉を開けた。



「…わっ!!?」

開けたと同時に犬が勢いよく飛びついてくる。
大型犬二匹の体重を支えることができずに、小さい兵助の身体は地面に倒れ込んだ。

「っ重いっ…どけよッ」

子供一人分くらいはありそうな犬に圧し掛かられて、なんとか押しのけようとするものの、べろべろと絶え間なく舐められて、なかなか起き上がることができない。
犬は兵助に構って欲しいのか、顔を始め、装束の上から身体中を舐めまわしてくる。
べっとりとしたものが絡みつく感触に、兵助はなんともいいきれぬ心地を感じて身体を捩った。

「っくすぐったい…っ、ひゃあっ!!」

犬の舌が唐突に下肢の中心をぺろりと舐めて、兵助は思わず霰もない声をあげた。

「やっ、やだって…」

股の間に顔を埋めた一匹が窄まった箇所を熱心に舐める。
兵助は犬のまさかの行動に、必死に逃れようと身体をバタつかせた。

「あぅっ…あっぁ…やッ…」

布越しとはいえ、唾液がたっぷりと滴った大きな舌で執拗に舐められて、兵助の意とは裏腹に自身は熱を帯びてくる。
犬に勃たされるなど情けなさ過ぎて涙がでそうになった。
涙と湧き上がる快感をこらえるためきつく目を瞑った兵助は、散々暴れて乱れた装束を犬が暴こうとしていることに気がつかなかった。









「おい、竹谷来いよ」
「な、なんですか…」

廊下を歩いているとふいに二年生の七松小平太に呼ばれて、竹谷はびくんと身体を竦ませた。
ろ組の合同実習で一緒になって以来、何かと構ってくるのだが、傍若無人な態度で振り回されっぱなしで出来る限り関わりたくなかった。

「面白いものが見れるぞ」
「ちょっ、待ってくださいって!」

竹谷の気も知らず、上機嫌に小平太は言うと、腕を掴んで強引に引っ張った。




小平太に連れられるままに中庭に行くと、小さな人だかりができていた。
どうやら遠巻きに何かを見ているようである。

「小平太、お前も来たのか」
「ああ。せっかくだから生物委員連れてきた」
「そうか。なかなかいい見物だぞ」

女性と見紛うほどの綺麗な先輩に話しかけられて、竹谷は思わずじっと顔を凝視してしまう。
顔を見られることに慣れているのか、竹谷の視線にふっと笑うと、再び中庭へ目線をやった。

「仙蔵、あれ誰だか知ってるか?」
「一年い組の久々知だな。直接実習で組んだことはないが、随分と優秀なようだ。うちのクラスの者が簡単にあしらわれていたよ」
「へー…見たことあるかなぁ」

仙蔵に見惚れていた竹谷だったが、仙蔵の口から出た名前にばっと中庭を見た。
林の手前で、一年生の忍装束の生徒が犬に絡まれている。
よく見れば袴は膝までずり下ろされていて、丸出しの下肢に犬の舌が絡んでいた。
信じがたい光景に竹谷は血の気が引くのを感じた。

「ちょっ!!なんで誰も止めないんですか!!」
「だって面白いじゃないか」
「犬と戯れてるなんて微笑ましいだろう」
「………」
「あっ、待てって!…んだよ竹谷のやつ折角いいとこだったのに…」

上級生達のあまりのやるせなさに竹谷は文句を言う気力もなく、全速力で兵助の元へ向かった。





「兵助ッ!!」
「やぁっ…あっ…、…は…ち…っ…?」
「はぁ、はぁっ、大丈夫か?!」

急いで駆け付けた竹谷は、おまえらは戻れッ、と兵助にじゃれてた犬をひっぺり剥がす。
兵助よりも竹谷の方が少し大きいとはいえ、大型犬二匹の方が重量もあったが、さすがは生物委員というべきか、手際良く元の小屋の中に押し込めた。

「ふぅ…。兵助っ!」
「ひっく…ぅっ…はち…」
「もう大丈夫だから落ち着け、な?」
「…う…ん…」

嗚咽を込み上げる兵助の背中をゆっくりとさすってやる。
竹谷の優しい手の動きに合わせて兵助も起伏を鎮めていった。

「…びっくり…した…」
「あの二匹は発情期だから隔離してたんだよ。なのになんで扉が開いてたんだか…」
「……はちの馬鹿ッ」
「なんだよ急にいきなり…って…!!」

ふと視線を落とした先に、兵助の真っ白な下肢が目に入って竹谷は顔を真っ赤に染めた。
太陽に反射して濡れた性器がてらてらと淫艶に光っている。

「っ…見んなってッ」

竹谷の視線を感じて、兵助も顔を赤くしながら慌てて袴を上に引き上げる。

「…兵助…やばい」

竹谷は吹きそうになった鼻血を抑えると、華奢な肩に手を置いた。

「挿れたくなってきた…」
「はぁ?!」
「だって兵助いやらしいんだもん」
「ばっ…何言ってんだよ!…ッ、勃てんなって!」
「ごめん…止まんない…」

竹谷はそのまま押し倒すと、兵助が押さえていた袴をなぎ払った。

「ひっ、やだっ、やめろって…ッ」

兵助の首筋に舌を這わしながら幼い中心を揉む。
そこは既に芯をもっていて、少し触れただけで蜜を溢れかえした。

「なんだ兵助、もう達きそうじゃん」
「やっ…はち…っ、…あッ、あぁっ…」






「若いなー」

先程の犬となんら変わりなく発情した竹谷に、遠くから眺めてる小平太が楽しそうに漏らす。
依然として人だかりはできたままだか、当の本人たちは全く気にする余地もないようで、仲良く絡み合っていた。
仙蔵は暖かい日差しを感じながらぽつんと口にした。

「春だからな」




了※小平太が呼んだのが、竹谷ではなく留三郎だった場合
※留三郎が限りなくショタ忍です




「面白いものってどこだ?」
「留三郎、伊作、遅かったな」
「伊作が途中で穴に落ちてな」
「うぅ…ごめん」
「あの中庭の隅見てみろよ」
「うん?」

そこには犬二匹にじゃれつかれている一年生がいた。
どうやらあられもない場所を弄られているようで、紅潮した顔から色の混じった吐息を紡いでいる。

「…おぉ…!」
「あー留くん嬉しそう」
「ふふ、留三郎が喜ぶと思ってな」
「―見たことない顔だな。誰だ?」
「一年い組の久々知だよ」
「へぇ」

話しているうちに、一匹の犬が忍装束の横から舌を差し入れたようで、いっそう直接的な刺激に兵助の甲高い嬌声が聞こえた。

「あー気持ち良さそうな顔してるな」
「助けなくて良いの?」
「おれが行ってくる」




留三郎が近づいても犬は恐れを知らないのか、一向に兵助から離れようとしない。
当の兵助は抵抗も諦め、本格的に泣きに入っていた。

「ひっ、やだぁっ…あぅ…っ、やめ…て…」

見てもいられず目元を覆った腕から大粒の涙がこぼれ落ちていて、弱々しくしゃっくりあげる兵助に、留三郎はぐっとせり上がってくるものを感じた。

「やあっ、ふぇっ…あ…ぁッ…」
「っと…、とりあえず助けねぇと」

思わずトリップしそうになったが、慌てて我に返り、留三郎は犬の間へ果敢に割って入った。

「痛っ、容赦ねぇな…っ」

噛み付いたり引っ掻いたりしてくる大型犬を我慢しながら、なんとか兵助を抱え上げる。
犬が喚きながら追ってきたが、狭い木々の間をくぐり抜けながら撒いた。





「大丈夫か?」
「…っく…ひっ…く…」

追ってこないことを確認し、一息ついた留三郎だったが、兵助はすっかり萎縮してしまっているようで返事がない。
がっちりと留三郎の服を掴んで顔をうずめたまま肩を震わせていた。

「とりあえず…このべとべとなの洗った方が良いな」

怖い想いをしたから仕方がないか、と兵助の頭をぽんと撫でて、以前泣き止まない兵助を抱えたまま、留三郎は風呂場に向かった。





風呂場に着くと兵助も大分落ち着いたようで、留三郎の胸からゆっくりと顔をあげた。
赤く腫れた目が留三郎を見据える。

「だ…れ…?」
「おれは二年は組の食満留三郎だ。一年い組の久々知だろ?大丈夫か?」

気がついた兵助を下ろしてやる。
兵助はしばらく留三郎を見ながらぼんやりしていたが、今までのことを思い出したのか、慌てて頭を下げた。

「あっ…助けていただいてありがとうございます」

小さい身体を折り曲げて律儀に御礼を述べる兵助に、留三郎は顔が緩みそうになったのを抑えた。

「とんでもないよ。それよりベタついていて気持ち悪いだろ。早く風呂に入れ」
「あ…はい」

兵助はぺこりともう一礼すると、濡れた装束を脱いで風呂場の扉を開ける。
こんな昼間の時間に他に入る者はおらず、がらりとしていた。
手近な桶で湯をくんで身体にかける。少し熱めの湯は気持ちが良くて、兵助はすっきりとしていくのを感じた。



「あの…食満先輩も入るんですか?」


再び開けられた扉に少し驚きながら声をかける。

「久々知の身体を洗ってやろうと思ってな」
「あ…大丈夫ですので…」

さすがにそこまで面倒をみてもらわなくてもと兵助はやんわりと断った。

「いや疲れてるだろうからおれがやってやる」
「でも……ひゃあっ!」

有無を言わさず留三郎は後ろから兵助を抱き締めると、身体の中心をぎゅっと掴む。
まさか今日初めて話したばかりの先輩にそんなところを握られるとは露にも思わず、兵助は恥ずかしさと戸惑いで身体を震わせながら、小さく抗議の声をあげた。

「…やっ…離してください…ッ」
「………」

留三郎は手にすっぽりと収まる小さな性器に思わず息を飲んだ。
柔らかく艶のある感触が気持ち良くて、手は自然と揉みしだいていた。

「やだぁっ…あ…っ、あ…」
「久々知のは小さくて可愛いな」
「ひゃっ…やっ…やめて…ッ」

暴れる身体を片手で封じながら、留三郎は石鹸を手にとると兵助の性器に絡めて泡立てた。
ぬるぬると滑りがよくなった性器を掌全体で丁寧に包みあげる。

「ああッ、やだっ…あっぁ…」
「しっかり洗ってやるからな」

留三郎は興奮で荒くなった吐息をつきながら、この可愛い後輩をどう弄ぼうか考えて至福の笑みを浮かべた。






「ああやっぱり…」
「留三郎のやつきもいな!」
「あいつの変態さはもはや犯罪だな」
「留くん…」

風呂場の外から覗いていた伊作達は、相変わらずの同級生の性癖に溜息をついた。



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