×くく
「ああっ、やだ…もッ…っんん」
紅く上気した顔で静止を訴えてくる兵助の声も聞かずに腰を打ちつける。
パンパンと肌がぶつかる音が部屋に響いた。
「…ッ…!」
「はぁっ、やぁあっ、熱ぃッ…!!」
ぎゅっと菊肉が締められて、勘右衛門は今日何度めか分からない精を吐き出した。
「…はぁっ、まだ足りないや…って兵助?!」
身体の下で意識を失っている兵助をがくがくと揺さぶる。
すっかり飛んでしまったようで反応が返ってくることはなかった。
「えー兵助酷いよー」
まだ治まらない熱に勘右衛門はうやもやしながらも、仕方がなく布団に寝かせた。
「で、私のところに来たのか」
「うん。三郎に相手してもらおうと思って」
部屋に来るなり押し倒してきた勘右衛門を見上げる。
もっともこの同級生が自分の部屋に来るときなんて、こういった目的のときしかないのだから、
何をされるかなんて始めから分かっていたけども。
「雷蔵が委員会から帰ってくるまでな」
「分かってるって」
勘右衛門は嬉しそうな笑顔を浮かべると、三郎の寝間着の裾から手をさしこんだ。
奥まった秘部を探りあてると二本の指をいきなり突き挿れる。
「いッッ!!バカっ、少しは濡らせって!」
「今日は上に乗って欲しいなぁ」
こちらの話はまったく聞く耳持たずに、埋めた指を窮屈な内壁の中で動かしながら要求をつきつけてくる。
横柄な態度に感化されて、三郎は勘右衛門を足で蹴飛ばして床に押し倒すと上に跨った。
「その挑発のってやるよ。後悔すんなよ」
「そうこなくっちゃ」
三郎の腰に腕をまわして嬉しそうに微笑んだ。
*
「兵助、兵助ってば!!」
「…んー…」
「もう起きなきゃ授業遅刻しちゃうよ!」
「…ぅん…」
昨日あれだけ激しくやっておいて何故こんなにも元気なのか不思議だったが、
威勢の良い声に押されるように、兵助はぼやける目を擦りながら上体を起こした。
しかし途端に走った鈍痛に苛まれ顔を歪めた。
「勘ちゃん腰痛い…」
昨日散々いい様に弄ばれた身体はぼろぼろになっていた。
「兵助ごめんね」
すごく申し訳なさそうに謝ってくる勘右衛門に怒る気が失せてくる。
毎度のことながら甘いなぁと兵助は溜息をつくと、
思うように動かない身体をゆっくりと起こして支度を始めた。
今日の実技の授業は、歩くのもままならないので勿論見学にした。
兵助は日陰に腰を下ろし、同級生達が走っている様子をぼんやりと眺めていた。
「どうした?」
マラソンしていた筈が逆走して戻ってきた勘右衛門を不思議そうに見上げる。
「なんか体育座りしてる兵助可愛い」
「え…?」
兵助の首根っこを掴むとそのまま近くの茂みに連れていく。
「やだってば、今授業中だよ」
「昨日結局大して三郎で抜けなかったからまだ物足りないんだよね」
手足をばたつかせて逃れようとする兵助の動きを封じて、下帯ごと強引に袴を引きずり下ろした。
いきなり露わにされた局部にびくりとして兵助が一瞬力を抜いた。
その隙を逃す筈もなく、二・三回自身を軽く扱くと兵助の中に突き挿れた。
「ひっっ…ぁああッ、いたッ、痛ぃっ、勘ちゃ…っ!!」
「兵助声大きいってば。木下先生にバレるって」
「だ…ってッ、痛いよッ…やああっ」
ただでさえ傷付いているところに乾いたままのものが擦れて、兵助は内部が抉られるような痛みに嘆声をあげた。
「ん、ちょっと我慢して」
勘右衛門は腰を動かして角度を変えながら、なんとか全部兵助の中におさめる。
急激に押し寄せた圧迫感と激痛に、兵助は固く目を閉じて身体を震わせながら少しでも緩和しようと吐息をついた。
自分のものを慣らそうと頑張っている兵助が愛おしくなって、勘右衛門はしばらく動かずにいたが、ぬるっとした感触に眉を吊り上げた。
「あれ?もしかして昨日の入ったまま?」
「うっ…あっ、はあっ…ぁっ…」
「そっかー朝起きるの遅かったもんね。あとで綺麗にしてあげるね」
だから今はいっぱい出してもいいよねと言わんばかりに、兵助の腰を掴むと律動を開始した。
「ああぁっ!!やあッ…あっ…!!」
「兵助は何度挿れてもきついままだねー」
散々無体を強いられた入口は赤く腫れて開いているけれど、内部は変わらず鋭く締めつけてくる。
初めてやったときと変わらない絶妙な感覚に中の陰茎はさらに膨張して、勘右衛門はいっそう注挿を強めた。
「あぅっっ、やだっ、…ひっ…勘ちゃ…ッ!!」
最奥を突かれて強制的に絶頂を促されたが、昨日さんざん吐き出した精は残っておらず快感だけが身体中を駆け抜けた。
勘右衛門は熱い飛沫を中に放つと、かくんと力が抜けた兵助を抱きとめた。
「今日はもう兵助は無理かなー」
今夜は誰のところに行こう…と想いを巡らせながら、まだ芯をもっている自身をずるりと引き抜いた。
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