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彼のものは僕のもの、僕のものは僕のもの(鉢←くく)

いつも見てるからすぐに気付いたよ。
“彼”に絡まる熱視線。
だって僕は誰よりも“彼”を見ているんだから。




彼のものは僕のもの、
僕のものは僕のもの





「三郎ッ、課題教えて欲しいっていうから見てやってんのに…!」

夕食も終わり、兵助は課題で分からないところがあるとやってきた三郎の問題を解いていた。
い組の生真面目さも発揮し、一つ一つ細やかに教えていた兵助だったが、中盤まで進んだ頃合、いきなり三郎に押し倒された。


「三郎、どけよッ!やる気がないなら帰っ…んっ、んんッ?!」

三郎の顔が近づいてきたかと思えば、口を吸われる。
舌が兵助の暖かい口内を縦横無尽に動きまわって犯していく。
兵助は息苦しさに抵抗らしい抵抗もできなくて、三郎の動きにただ翻弄された。

「んッ、はぁっ…は…ぁっ、ッ何すんだよ!」
「これくらいで息あがっちゃって可愛いな」
「やっ…」
「なんだ兵助始めてか?」

兵助の装束の隙間からごそごそと三郎が手を入れて、器用に兵助の身にまとっているものを脱がしていく。
素肌に触れてきた三郎に、兵助はぴくんと身を竦ませた。

「やだっ…さぶろッ、ぁあっ、やあっ…ッ」
「熱くなってんじゃん」
「ひゃぁっ、あっ、あぁ…ッ」
「兵助ここ触られて気持ちいい?」
「ん…ッ、んぅっ…やっ…、あぁっあ…ッ」

三郎の問いかけには応えなかったが、兵助のとろけそうな表情がそれを肯定していた。
自分に向けられる情欲に染まった瞳に、三郎は口元を緩めた。



「兵助挿れるぞ」
「ん…ッ、んんっ…、――ッッ!!」

口吸いを強請ってきた兵助に再び唇を落とし、三郎は大して慣らしもせずに腰を進める。
膨大な質量が押し入ってきて、兵助は畳に爪を立てて圧迫感に耐えた。

「ああぁッ、あっ、ひぅ…ッ、やぁっっ!!」
「んっ…きつ…ッ、さすが初めてなだけあるな」
「っあッ、ひゃあっ…さぶろッ…あぁっあっ…!」

兵助の性器も一緒に触ってやると、兵助の強張っていた身体が緩む。
三郎はその隙に性器を突き動かして、ぐいぐいと兵助のなかに沈めていく。
ぴったりと絡まってくる兵助の柔らかい襞に、三郎はごくりと喉を鳴らした。

「やぁっ、あぁっ…あぅッ、あっあ…ッ」
「すげぇな…」
「はぁっぁっ、ひゃんっ、あ…ッ、さぶろ…っ、もっと…ッ」
「もっとなんだよ」
「お…くッ、欲しい…っっ!あぁっあッ、んんっ…!」
「兵助、淫乱の素質あるんじゃねぇの?」

お望み通り突いてやりながら、いつもの清楚華麗な久々知兵助はどこにいったよ、と三郎が嘲う。

「毎晩兵助がなにやっているか見に来ようかな」

もっと早く手をつけておけば良かったと言わんばかりに、三郎は兵助の口端から垂れる唾液を舌で吸いとった。







「兵助って私のこと好きなの?」
「…べ…つに…」

ひとしきり身体を貪り合ったあと。
ストレートに三郎に尋ねられて、兵助が口ごもる。

「そっか」

兵助が好きでもないやつと寝るわけがない。
ぷいと横を向いた兵助に、素直じゃないなと思った。

「残念だな」
「…三郎っ……おれ…」









「僕は兵助のこと好きだけどな」



「―ッ!!!!!」


作っていた声色を戻して、雷蔵は兵助ににっこりと微笑む。
兵助は血の気がひいていくのを感じた。

「でもごめんね。三郎は僕のものだから」

唇を震わせて唖然としている兵助の耳元へ雷蔵が口を寄せる。

「いくら大好きな兵助でもあげられないよ」







「ひぅッ!!いやっ、やだっらいぞ…ッ、ああぁっ!」
「さっきは『もっと』ってねだってたじゃない」
「やぁッ、あっぁ…んっ、ああッ…っ」
「ねぇ、兵助って凄いいやらしい身体してるんだね。僕気にっちゃった」
「ら…いぞ…ッ、ひどい…っ…」
「ひどい?何言ってるの?僕と三郎見抜けないなんて、所詮その程度の気持ちでしかないんでしょ」
「それ…は…」

グリッと兵助の最奥を雷蔵が性器で抉る。
弱いところをぐちゃぐちゃに執拗に責められて、兵助は狂暴な快感に流された。

「やあぁッ!あっ、ひゃぁっ、あっあぁ…ッ!!」
「これは僕のものに感情を抱いた罰だよ」









「さてと」

意識を飛ばした兵助から自身を引き抜き、雷蔵は起き上がる。
精にまみれた兵助と濡れて色の濃くなった畳。
独特のにおいが立ち込めた部屋の扉を雷蔵は開けた。

「次は竹谷のところに行かなきゃね」






「ほら、兵助どう?」
「ひぅッッ!!痛いっ、やだぁっっ、らいぞう…ッ!」
「やっぱりこんなんで感じるのは三郎くらいか」

雷蔵は横になっている兵助の股の間に片足を挟むと、兵助の両足を手前に引く。
性器を踵でぐりぐりと踏みつけられて、兵助は痛みに悶絶しそうになった。

「僕のこと三郎だと思ってみなよ」
「っ…いや…だッ」
「同じ顔なんだからさ。ほら…『兵助…私いま兵助の性器触ってるけど気持ちいい?』」
「ぅ…ッ、やだぁっ!あぁっんっ、んんッ…ッ!!」
「あれ?兵助勃ってきたよ」
「ちっ、ちがう…ッ、これは…っ」
「なに僕の三郎で漏らしんだよ」
「ひぐぅッ!!やあぁっ、雷蔵ッ、やめて…っ潰れるッッ、ひゃあっっ!!」
「三郎に変装もしてもらえないくせにッ。三郎はいつだって僕のことしか見てないんだから兵助の出る幕はないんだよ!」
「…や…ッ、ぅっ…ひっく…」

「ねぇ、本当は分かってるでしょ?三郎に振り向いてもらえることはないって」

「ッ…く…、ひっく…ふぇ…っ…」
「可哀想な兵助。でもね、僕なら兵助も包み込んであげるよ。三郎と同じくらい可愛いがってあげる」
「っ…らいぞ…ッ」

「僕のところに来なよ。何もかも忘れさせてあげるからさ―…」





雷蔵様が五年全員を下僕にするまでのストーリー(兵助編)




※続きません
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