それはまた学園長の突然の一言で始まった。
「各学年出店を開くのじゃ!一番多く点数をもぎ取った学年が優勝、最下位の学年は今度の休みはなしとする!なお出店の内容は自由である!」
【ルール】
各学年持ち点は100。ただし誰が何点所持しても良い。
1分出店に滞在するごとに、1点支払う。
全員すべての出店をまわらなければいけない。
【ポイント】
点数を多く所持している人を見極め、その人を長く店に滞在させることが重要。
※細かいことは無視してください
◆五年の出し物◆
「ようこそいらっしゃいました」
「こちらの少年がお相手します」
「お相手って…久々知じゃねぇか!?」
「いえ、これは別の少年です」
「しかし…」
文次郎の目の前には、縄で手首を縛られて柱に括りつけられている少年がいた。
当然身には何も纏ってはいない。
目隠しをされていて顔は見えないが、長い黒髪と顔立ち的に、い組の久々知兵助なことは明らかだった。
「どうしてまた縛っているんだよ」
「その方が煽情的でしょう」
「ほら、お客さんだよ」
「…い…いらっしゃいませ。今日は…ようこそ…っ、お越し…くださいました…。お、おれ…の…ッ、い…やらしい…から…だ…で……ご、ご奉仕…しま、す…。どうぞごゆっくり…してって、ください…ッ」
「………」
恥じらいながら紡がれた言葉に、文次郎は唖然とした。
「ッ…お前ら、これは規律に反するぞ!!神聖なる学園でこんな遊郭まがいなことを…!」
「別に色を使ってはいけないなんて、学園長も仰いませんでしたけど」
「それは…そうだが…」
「それに既に股間を膨らませて言われても、説得力ありませんよ」
「―ッ!」
「身体は正直ですね。少しの間だけでもお楽しみください」
雷蔵によってピシャリと襖が閉められる。
うまく丸めこまれた感が拭えなくて、文次郎は煮え切らない想いで兵助を見た。
少し息があがっている兵助は色っぽくて、このまま何もしないでいるのは酷なことである。
香油を塗っているのか、兵助の菊孔はてらてらと光って卑猥に誘っていた。
広げている足が羞恥に震えていて、その無垢な様子に、文次郎の雄の部分が掻き立てられる。
「ッ…おれも鍛錬が足りないな」
「ぃっ…あぁっ、ンっんんっ…ッ」
文次郎は兵助に近づくと、片足を腹につくほどに押さえつける。ぱっくりと文次郎の目前に曝された兵助の秘部に指を突き挿れた。
そこはすでにほぐれていて、文次郎の指を心地よく締めつけてくる。少し動かしただけなのに、くちゅっと水っぽい音がたち、文次郎はごくんと生唾を飲み込んだ。
「どろどろじゃねぇか」
「やぁっっ、はぁっ…あッ、ぁあっ…」
これでは慣らすこともないなと、文次郎が兵助の後孔に性器を押しあてる。
息づいているそこは文次郎を取り込もうと収縮を繰り返す。
兵助の淫らな膣に、文次郎からにゅるっと先走りが流れでて兵助の腿を伝った。
「ひゃぁあっ!!あぅッ、おっきいよぉ…ッ、ゃああッ!!」
「くっ…」
文次郎は自身に手を添えながら、固くなった半身を兵助のなかに沈める。
毛立つほどの熱さに、兵助はシーツに爪を立てて圧迫感に耐えた。
兵助のきつい締め付けに文次郎は低く呻くと、そのまま腰を動かし始めた。
「ああぁっ…あッ、ゃあっ…あっあッ…!!」
内壁を熱い塊で擦られて、兵助の身体が律動に合わせてびくびくと震える。
「ひぅッ、あぁっ、あっ、しお…え…ッ、せんぱ…ッ、ぁ…んんッ」
文次郎は兵助の具合の良さにずっと突いていたい衝動に駆られたが、それでは五年の思うつぼである。
ここは早く達して店から出なくてはと、文次郎は一気にスパートをかけた。
兵助の奥をズプズプとあがち、兵助を激しく揺さぶって自分の精を追い求める。
「やああッ、あっ…ひゃっあっ、っ熱いよぉッ、ああッ!!」
「ぅッ…くっ…、でる…ッ」
最奥の窄まりを目掛けて、文次郎が兵助のなかに欲を放つ。
びゅくびゅくと精を注がれて、直腸に滲み込んでいく感触を兵助はぼんやりと耽った。
しかし出すだけ出してすぐに引き抜こうとした文次郎に、はっと兵助は我に返った。
「やだぁっ、抜かないでっ…!」
「…ッ…」
「おち…んちん…っ、さ、触って…くださ…ぃッ、おね…がい…っ、しますぅっっ!」
顔を真っ赤にして兵助から言われた言葉に、文次郎の理性がぐらりと音をたてて崩れる。
普段は決して口にしないような哀願にひとたまりもなかった。
もっと兵助をぐちゃぐちゃに辱めたい、淫らな姿が見たい欲求が、文次郎のなかで沸々と生じる。
「随分と煽ってくるじゃねーか。それも演技か?」
「あぁッ!はぁっ…あぅっ、んっ…ん…ッ」
要望どおりに文次郎が兵助の自身を掴むと、ぎゅっと兵助のなかが締まる。
萎えていた文次郎の性器に芯が戻り、兵助がぴくんと反応した。
「ひゃぅッ!!あぁっ、あんっ、あ…ッあっ…気持ちいいよぉっ!!」
「っぅ…久々知…ッ」
文次郎が上下に扱いてやると、兵助がたまらなそうに嬌声をあげる。
口の端から唾液を垂らして乱れる様子は、いつもの清廉とした兵助からは想像もつかず、文次郎はさらに自身が膨らむのを感じた。
兵助の先端からもとろとろと透明な液が垂れ流れ、兵助の身体を穢していく。
その何気ない情景さえ文次郎の欲望の刺激剤となり、再び細い身体を突きあげようと、文次郎は兵助の腰を抱え直した。
「潮江先輩、お楽しみのところ恐れ入ります。いま10分経過しました。10点いただきます」
「なっ…おれの持ち点全部じゃねぇか!」
「ふふ、兵助大人気だね。五年の優勝は間違いないね」
「雷蔵、でもそろそろ兵助も疲れてきてるよ。さすがに6人立て続けはきついんじゃないかな」
「え?使えないな…まぁいいよ、次は三郎にいかせな」
了
「いらっしゃいませ」
「ほう…面白そうなことをやっているな」
次に現れたのは立花仙蔵だった。
手ごわそうな相手に、雷蔵と勘右衛門も力が入る。
「潮江先輩が10点しか所持していなかったところをみると、六年生は点数の配分の差を大きくつけているに違いない。立花先輩は六年の主格だ。おそらく点数の所持も多いだろう」
「ここはしっかり三郎に頑張ってもらわないとね」
「こちらの少年がお相手します」
「…チェンジで」
「酷いッ!!」
「立花先輩、三郎は寝たら凄いんです」
「と言われても、まずは勃つかどうかだな」
「むっ…」
そこまで言われたら三郎にも意地がある。
「その言葉、後悔させてあげますよ」
「はぁっ、はぁ…っ、つか…れた…ッ」
「よし、三郎頑張った!」
「立花先輩、20分経過しました。点数頂戴しますね」
「ふっ、悪いな。私は点数を所持していないんだよ」
「…!!」
「六年の中でも優秀な私が多く持っていると思っただろう。残念だったな」
「ちッ、やっぱり六年は一筋縄ではいかないか」
「三郎無駄骨だったね。さ、次の相手いくよ」
「………」
了
【その後、勘ちゃんにズコズコされる兵助】
「兵助、お疲れ様。次は三郎がいくって」
「勘ちゃん…」
勘右衛門が兵助を拘束していた縄と目隠しを外す。
涙でぐっしょりと濡れた兵助の双眸は赤く腫れていた。
「うっ…辛かったよぉ…っ、なんでおれだけ…ッ」
「よしよし。兵助はよく頑張ったよ」
「ふぇっ…ひっ…く…ッ…」
「…なんかムラムラしてきた」
「え…?」
「目真っ赤で泣いてる兵助、兎みたいで可愛いんだもん」
「勘ちゃ…やああッ!!やだっ…ぁあッ!!」
「うーん、さすがにいつもより締まり悪いかなー」
「もっ…やだよぉっ、ひゃぁっ、あっ、抜いてよぉ…ッ!!」
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